[証しの板を割るモーゼ] ディーター・ロート作(ドイツ)
モーゼは神の山に登り、そこで神より律法と戒めを記した石板を受け取り、イスラエルの民に神の意志を告げるよう言い渡された。ところが、彼が見た民は不信心で、造り物の子牛を拝み、その周りを踊っていた。それに怒ったモーゼは律法と戒めの石板を砕いてしまう。これが、モーゼが神の命を受け、民に下す戒めの始まりである。(『出エジプト記 第三十二章』より)
中世ヨーロッパの人々は、字の読めない人が沢山おりました。そこでキリスト教の布教に役立ったのが絵で見せる聖書でした。宗教画や宗教的彫刻が発達した陰にはそんな事情があったのです。有名なミケランジェロやダビンチの芸術も、ここから起こったと言っても過言ではありません。アートジュエリー美術館にも絵で楽しめる『旧約聖書』がございます。 ドラマティックな各シーンが大きなカメオになったのです。宝石(縞瑪瑙)に彫られたとは、とても思えない繊細な表現の数々です。ドイツのストーンカメオ作家、ディーター・ロートによる傑作のシリーズです。